ギャラリー https://voriesinkaigake.net/wp-content/uploads/2020/06/dea7f1476d802c69b42f4d628934fd4d-2.mp4 https://voriesinkaigake.net/wp-content/uploads/2018/05/aca24bb0a453ef3b8e53aaa8e7a0cd7e.mp4 表通りに面した妻壁を創建当時の姿に復元、2階6畳の天窓の格子が印象的家を覆いつくすかのような満開の桜夏の夕方の表門よりの風景夏の昼下がり、枝垂れ桜がつくる木陰の下のベンチ。心地良い風が吹き抜ける。雪にすっぽりと覆われた情景数寄屋門をくぐって玄関に至るアプローチ、和風建築であるので玄関はドアでなくてガラス格子の引き違い戸である。玄関欄間にはめ込まれた照明器具(手間のかかる仕事)上部の漆喰壁のペンキの剥離が時代を感じさせなんとも言えない雰囲気を出している。サンルーム飾り棚、下部の棚のコーナーの柱はローマン風の意匠、上部の棚は柱は海老束で書院造の意匠となっている。和洋折衷のデザインサンルーム腰窓、ヴォーリズの窓は上下にスライドする窓が一般的であるが、この家の腰窓は観音開きとなっており、窓枠全面が解放でき尚且つ天窓も開き窓となっており、換気効果は非常に高いものがある。サンルームから縁側廊下、和室へ続くドア、ドアの役目は間仕切ること繋ぐこと、この家のレイアウトは事務室(書斎)、浴室、トイレ以外の部屋は全て出入り口が2ヶ所以上設けられ、効率的な動線の確保が出来ている。また、縁側には日光が燦燦と差し込んでいるが撮影は12月の昼下がりである。1階和室8畳間、正面床の間の床柱が左へ少し振ってある。これは、正面中央の襖を開けると中に仏壇が入ってある。 慶事には襖を締めればお仏壇の雰囲気がすっかり消せるし、仏事には、真ん中にデンと座る仏壇の前の一同が並ぶ、と使い勝手の良い仕様となっている。我が家に残る仕様書には、仏壇の寸法が記されている。ヴォーリズの建築には珍しい例と思われる。和室から縁側を見る、モダンデザイン風の腰板なしの摺り上げ障子が室内に明るさを取り込んでいるが、夏の暑い日差しは庇で遮られ屋内迄届かない。撮影は7月の昼下がり縁側廊下面と和室畳面は15ミリの段差、ほとんどバリアーフリーと同等。女中室(今は物置)観音開きの腰窓から心地良い風が吹き抜ける。事務室兼暗室、初代当主が写真が趣味だったので、フィルム現像ができるように暗室として使えるようにしていた。事務室入口ドアノブ、ヴォーリズ建築ではお馴染のサージェント社製のクリスタルノブ事務室デスクの電気スタンドとインクツボヴォーリズ建築事務所には無く、我家にだけ残るサンルーム詳細図。設計、施工時の書類の中から出てきた施工仕様書。昭和13年当時の工事管理監督の状況を知るうえで貴重な資料と思える。ヴォーリズ設計事務所の小川祐三氏の書簡と封筒、10通前後あり、建設当時の工事関連の図面、仕様書、工事業者及び設備業者の見積書、領収書等々書類の山。量が多くて中々整理がつかない。